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Windows11の SSDアップグレード

元々 256Gの NVME接続 SSDを搭載していたのだけど空き容量不足になってきたので 512Gのソレに換装することに。
最初はシステムイメージを作成してから SSD換装、リストアすればよいかと思っていたけどうまくいかない。*1
なので、Slackwareのインストールメディアから起動してコピーすることに。
・BitLockerが有効なのであれば無効にするか回復キーを保存しておく
・BIOSにて SATAモードが「Intel Rapid Storage Technology (RST)」になっていたのを AHCIに変更*2
・BIOSにてセキュアブートが有効になっているのを無効に変更
・Slackwareで起動し、 /dev/nvme0n1が見えていることを確認
・ディスクイメージを保存*3

dd if=/dev/nvme0n1 bs=64M status=progress | gzip -1 > /mnt/XXX.img.gz

・シャットダウンし、SSD入れ替えて Slackwareで起動
・ディスクイメージを復元

gzip -dc /mnt/XXX.img.gz | dd of=/dev/nvme0n1 bs=64M status=progress

・再起動して SATAモードとセキュアブートの設定を元に戻す
ここまでで古い環境のコピーで起動できるようになるけど、パーティション構成は「EFI-システム-回復-空き領域」となっており空き領域を有効に使えない状態なので「回復パーティションを削除、システムパーティションを拡張、回復パーティションを作り直す」という手順を踏む
・管理者コマンドプロンプトにて回復領域無効化

reagentc /disable

・そのまま diskpartを起動し、以下のように回復パーティションを削除*4

list disk
select disk <番号>
list partition
select partition <番号>
delete partition override

・先の操作で回復パーティションが削除され、システムパーティションの直後に空き領域が配置された状態になっているので、ディスクの管理を起動して空き領域 1Gを残してシステムパーティションを拡張
・diskpartにて回復領域用のパーティションを作成してドライブレターを指定*5 *6

list disk
select disk <番号>
create partition primary size=1024
format quick fs=ntfs label=”Recovery”
assign letter=R
set id=de94bba4-06d1-4d40-a16a-bfd50179d6ac
gpt attributes=0x8000000000000001

・コマンドプロンプトに戻って回復領域用のディレクトリを掘る

mkdir R:\Recovery\WindowsRE

・無効にしてあった回復領域を再構成*7

reagentc /enable

・diskpartでドライブレターを外す

list disk
select disk <番号>
select volume R
remove letter=R

・ディスクの管理では Rドライブがアサインされていないのにマイコンピュータからは見えるような状況なら「mountvol」で Rがアサインされているのを確認し、「mountvol R: /d」で外す
以上でめでたくシステムパーティションが拡張されて回復領域も有効な状態に。

おまけ

ぶっちゃけた話、システムが SSD一台で構成されている場合 Intel Rapid Storage Technology (RST)を有効にしていてもメリットがない上にデメリットが出てくるので根本的に AHCIへ変更する手順。
・RST有効な状態で Windowsを起動
・管理者コマンドプロンプトで以下を実行してセーフモードで起動するように変更

bcdedit /set {current} safeboot minimal

・再起動して BIOSから SATAモードを AHCIに変更して Windows起動
・無事に起動したら起動時に AHCIのドライバが読み込まれる状態に更新されるのでセーフモードでの起動指示を取り消す

bcdedit /deletevalue {current} safeboot

逆に AHCIだったのを RSTにするのも同様の手順で可能。


*1 Windows11のインストールメディアから起動してリストアを試みたのだけど、どうやってもインストールメディアへインストールしようとするのを避けられなかった

*2 カーネルに vmdモジュールが含まれていればそのまま読めるらしい

*3 m.2スロットが一つだけの PCだったのでイメージ保存、差し替え、復元の手順を踏んでいるけど2つ以上あるのであれば一回の ddで複製しても良し

*4 以後、ディスク番号やパーティション番号は適切なものを指定

*5 今どき mbrディスクは使わないと思うけど、set id以降は gpt向けの設定なので mbrの時は「set id=27」に差し替え

*6 diskpartではボリュームラベルに日本語は使えない点に注意。必要なら後でディスクの管理から変更。

*7 本来はイメージの作成とかパスの指定とか必要なのだけど、元々指定していたものがそのまま適用可能なはず

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