Xperia tipo (ST21i)に CyanogenMod10(Free Xperia Projectによる非公式ビルド)をインストールした記録。
基本的には HowTo Install – FreeXperiaに従っただけ。
- 前準備
- Android SDKの Google USB Diverに含まれる android_winusb.infの Google.NTx86セクションに以下を追記して tipoを認識させる。*1
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\Vid_0fce&Pid_6146&Rev_0231
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\Vid_0fce&Pid_6146&Rev_0231&MI_01 - FXP240-cm-10-20131007-UNOFFICIAL-tapioca_ss.zip*2 と
gapps-jb-20121011-signed.zip*3 をダウンロードし、内蔵メモリに保存しておく。
- Android SDKの Google USB Diverに含まれる android_winusb.infの Google.NTx86セクションに以下を追記して tipoを認識させる。*1
- ブートローダーアンロックコードの入手
- Unlocking the boot loader | Sony Xperiaへ行き、手順に従って IMEIの頭 14桁とメールアドレスを入力。*4
- 入力したアドレスにメールが来て「Your unlock boot loader key is: XXXXXXXXXXXXXXXX」とアンロックキーが書かれている。
- tipoを fastbootモードで起動
- Android SDKの Google USB Diverに含まれる android_winusb.infの Google.NTx86セクションに以下を追記。
;SonyEricsson
%SingleAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0FCE&PID_0DDE
%CompositeAdbInterface% = USB_Install, USB\VID_0FCE&PID_0DDE&MI_01
%SingleBootLoaderInterface% = USB_Install, USB\VID_0FCE&PID_0DDE - 電源を切った tipoのボリューム↑を押しながら USBケーブルを挿入。
- デバイスマネージャに「S1boot Fastboot」として認識されるので、先の android_winusb.infを指定して「Android Bootloader Interfase」のドライバをインストール。
- Android SDKにパスが通っている状態で「fastboot.exe -i 0x0fce getvar version」として認識しているのを確認。*5
- Android SDKの Google USB Diverに含まれる android_winusb.infの Google.NTx86セクションに以下を追記。
- ブートローダーアンロック
- そのまま「fastboot.exe -i 0x0fce oem unlock 0xXXXXXXXXXXXXXXXX」と入力してアンロック。
- ブートイメージの書き換え
- 「fastboot flash boot boot.img」として書き込む。boot.imgは FXP240-cm-10-20131007-UNOFFICIAL-tapioca_ss.zipに含まれるのを取り出してフルパスで指定。
- CWMで CM10をインストール
- 「fastboot reboot」として再起動し、FreeXperiaのロゴが出たところでボリュームの上をしばらく押すと CWMが起動する。
factory resetしたら、FXP240-cm-10-20131007-UNOFFICIAL-tapioca_ss.zipと gapps-jb-20121011-signed.zipの順でインストールし、再起動。
- 「fastboot reboot」として再起動し、FreeXperiaのロゴが出たところでボリュームの上をしばらく押すと CWMが起動する。
以上で CM10が起動するので通常のセットアップを。
2013/10/13追記
FXPxxxってのは Free Xperia Projectにおけるウィークリービルド*6 の xxx番目というだけのようなので、必ずしも数字が大きい方が良いというわけではないけど、Changelogを見る限り 235から後はしばらく変更が入っていないので 240はそれなりに安定していると思われる。
Legacy Devices – FreeXperiaを見ると tipoこと tapiocaは「CM10 work in progress」となっているので、当分はこのままウィークリービルドを使うことになる。
2013/12/05追記
LegacyXperia Projectというのがあって、2年ぐらい前のモデルに対して KitKat(CM11)を含むバイナリを提供している。
tapiocaは加わるのかな?
2013/12/31
>[Tapioca][Single Sim][Developer Only]CM11 with kernel 3.4 – xda-developers
Xperia Tipo(tapioca_ss/St21i)で KitKatを動かそうという試み。
4.4は 512Mの RAMでも動くことを念頭に置いた作りらしいから期待しているのだけど、現状で特に不満があるわけでもないのでもうしばらく様子見。
2014/02/06
FXP252で CM10のポートは完了だか打ち切りだかされたかな?
changelogsを見ると 2014年に入ってからは CM10に関する記述がないよね。
自分の環境では 240で特に問題はないのだけど、時間が出来たら最終版であろう cm-10-20131224-FXP-tapioca_ss.zipをインストールしてみるかね。
2015/03/28追記
少し前に cm-11-20140606-UNOFFICIAL-tapioca.zipに入れ替えてしばらく使っていたのだけど、常用には絶えそうにないので cm-10-20131224-FXP-tapioca_ss.zipと gapps-jb-20121011-signed.zipを入れてみることに。
CM12が出てくるとか、CM11に動きがない限り、基本的にはこれで最終かな?
2015/04/10追記
以前インストールした 20131007版から大きな変更はない…と思われる。
軽い不具合としては 3Gにつないだときにアンテナピクトに変化が無く、電波強度がわからない点。
人によっては問題になりそうなのが USBテザリングを行うと数十分ぐらいで OSごと落ちるという点。
*1 既に PCから tipoを認識できているのなら不要。
*2 Cyanogen Mod 10 – FreeXperiaより入手。
*3 Gapps – CyanogenModより入手。自分はフェイスロック等不要なので optionalディレクトリを削除したアーカイブを作り直した。
*4 アンロックすると保証が云々という例のアレなので文鎮化の覚悟が決まってからやること。
*5 認識されていないのなら「waiting for device」と表示されるだけ。
*6 240なら 2013年の 40週っぽいね。